節湯水栓・節水水栓
住宅における省エネで水栓を考慮する目的
住宅におけるエネルギー消費の多くを給湯エネルギーが占めています。節湯水栓は、給湯の負荷を低減することで住宅の省エネ性能の向上に寄与します。また、節水水栓も、水の使用量及びCO2の削減に資することができます。
(東京4人世帯・床面積120m2の戸建住宅の場合)
※GJ(ギガジュール):エネルギー消費量の単位
※国立研究開発法人建築研究所 一次エネルギー消費量算定プログラムより算出
節湯水栓・節水水栓の関連法規の経緯
節湯水栓・節水水栓の関連法規の経緯に関しては、「一般社団法人 日本バルブ工業会」のホームページ (http://www.j-valve.or.jp/pdf/suisen/a_setsuyu-sessui_201705.pdf) の「2.節湯水栓の関連法規」、 「3.節水水栓の関連法規」の項目をご覧ください。
節湯水栓の定義とマーク
シングル、ミキシング、サーモスタットの3種の湯水混合水栓のいずれかで、下表の定義を満たしているものが対象です。節湯水栓の給湯量の削減率は、台所・洗面水栓は従来型の吐水量を"6L/分"、浴室シャワー水栓は従来型を"10L/分"とし、これらとの比較によるものです。「建築物エネルギー消費性能基準」と「(一社)日本バルブ工業会自主基準」とでは、対象となる節湯種類及びその定義が異なります。
基準名 | 建築物エネルギー消費性能基準 ※① | (一社)日本バルブ工業会自主基準 ※② | |
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節湯水栓の定義 | 節湯水栓の構造を有するものまたは適合条件を満たすもの | (一社)日本バルブ工業会にて定められた節湯水栓のモニター方法にて、削減基準を満たしているもの | |
節湯種類と効果 | 手元止水機構 |
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小流量吐水機構 |
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水優先吐水機構 |
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節湯種類組合わせ |
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その他組合わせ 削減効果 |
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の組合わせは、での削減効果計算となります。 |
- ※①「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(平成27年法律第53号)」の「エネルギー消費性能基準(平成28年省エネ基準)」における節湯水栓の定義を引用。
- ※②平成28年度まで、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(昭和54年法律第49号)」の「住宅事業建築主の判断の基準」に採用されていた節湯型機器の定義を引用。
- ※③節湯C1の削減率は地域によって異なり、上記の削減率は東京が含まれる"地域6"の値。地域別の削減率は下表を参照。
- ・2ハンドル湯水混合水栓は、他の形式に比べ湯温度調整が困難であるために無駄な湯水の消費が増えるとされているため、本基準では対象外とする。
- ・各節湯水栓の削減率は、(国研)建築研究所 平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術資料(住宅)における、「エネルギー消費性能の算定方法」より引用。
http://www.kenken.go.jp./becc/house.html#2-2
※"住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム"のWEBサイトに掲載の"新しい地域区分"にてご確認ください。
https://house.lowenergy.jp/program
節水水栓の定義
「エコまち法」に基づき規定された「低炭素建築物認定基準」の"節水に資する水栓"に該当する水栓で、公益財団法人日本環境協会のエコマーク認定を取得した水栓、または同等以上の節水性能を有する水栓が対象です。
低炭素建築物認定基準 |
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"節水に資する水栓"に該当する水栓 |
以下に掲げる水栓のうち、公益財団法人日本環境協会のエコマーク認定※1を取得したもの。 または同等以上の節水性能を有するもの。 |
イ)節水コマ内蔵水栓 |
ロ)流量制御部品内蔵水栓 |
ハ)小流量吐水水栓 |
ニ)サーモスタット湯水混合水栓 |
ホ)シングル湯水混合水栓 |
ヘ)時間止め水栓 |
ト)定量止め水栓 |
チ)自閉式水栓 |
リ)自動水栓 |
ヌ)手元止水機構付水栓 |
※1 エコマーク認定基準書No.157(有効期限 2022年12月31日)による